[タイトルをググらないと意味が分からない短編小説] 世の中の3種類の人間

「ご存知ですか? 世の中には3種類の人間しかいないらしいのです」


「ほうほう。3種類?」


「はい、3種類だそうです。数を数えられる人間と、数えられない人間、だそうです」


「ふむ・・ そうですか・・」


「ん? なにか?」


「いや・・ ああ、なるほど」


「はい」


「それでは、あなたはその3種類のうちのどちらに属するのでしょうか?」


「数えられる人間です」


「ふむ・・」


「なにか?」


「いや・・ そうですね。そうだろうと思います」


「はい。そうなんです。3種類の人間です。世の中って面白いですね」


「面白いですね」


「では、ごきげんよう」


「ごきげんよう」



(終)

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