「マインドマップ」でアイデアを形にする(その2)

【前回(その1)はこちら


 『XMind』 というマインドマッピング・ソフトを使って「アイデアを形にする」という連載2回目である。


 下図は「ファイル」→ 「新規」の中から「マップ」を選び、そして更に「Classic Ⅱ」を選んで出てきた最初の画面だ。


 「中心トピック」となっているところにマインドマッピングしたい主題やテーマを書くのだろう。


 ダブルクリックして、小説のタイトルである『パラダイム・シフト』という言葉を入れる。


 まずはこんな感じ。


 続いて、このメインテーマに関連して思いつく言葉を外側に伸ばしていくはずなのだけど・・ どうすれば良いのだろうか。

 とりあえず中心トピック(「パラダイム・シフト」と書いたところ)の上で右クリックをしてみる。


 「挿入」のところに「サブトピック」というのがある。おそらくこれだろう。


 中心トピックの右側に「主トピック1」というものが作成された。


 ここには、とりあえず「登場人物」とでも入れておこう。


 名称の定義であるか、どうやらこういう言葉や単語ひとつひとつを「トピック」と言うらしい。そしてそのトピックから枝分かれしていく下位のトピックを「サブトピック」と言うようである。


 ところで、マインドマップってどうやって作るの?と思われている方がいるかもしれない。「マインドマップ」「方法」とかでネット検索すれば色々と出てくるが、今回参考にさせて頂いた「初心者のためのマインドマップ」というサイトを紹介しておく。(他にも色々なサイトがあるので、興味がある方は探してみてね)


 また、「NEVERまとめ」の「マインドマップを活用しよう」なども参考になったよ。


 さて、XMind に戻ろう。


 「パラダイム・シフト」と書かれた中心トピックから枝分かれするサブトピックをいくつか作ってみる。


 さっき作った「登場人物」の他に、「ジャンル」「題材・テーマ」「ストーリー」「時代背景」というものを入れた。


 ここでふと思う。「パラダイム・シフト」という題名の小説は既に存在しているのではないだろうか。

 検索してみる。

 やはり存在していた。


 なので、中心トピックの言葉を『パラダイム・シフト』から『パラダイムシフト(仮)』に変更して、サブトピックの中に「題名(タイトル)」というものを追加する。後ほど、ここで小説のタイトルを考えることにしよう。


 続いて6個になったサブトピックから更にサブトピック(言葉)を枝分けしてみようと思う。


 「ジャンル」のところを右クリックして「挿入」を選び、更に「サブトピック」を選ぶ。それを2個作成し、それぞれに「SF」と「恋愛」という言葉を入れる。

 ジャンルはもともとSFにしようと決めていた。それから恋愛要素もあった方が話が面白くなるだろう。


 ついでにもう1個「ジャンル」のところに「冒険」という言葉を追加する。なんとなく思いついたんだけど、冒険に出て舞台がいくつか変わった方が面白いかなって、そんな気がしたからだ。


 続いて「題名(タイトル)」トピックのところにちょっとしたコメントを入れてみたいと思う。このトピックを作った理由を簡単に記しておきたいのだ。

 右クリックから「挿入」、そしてそこから「コメント」を選ぶ。入力画面が出たので「パラダイムシフトというタイトルの小説は既存」と記入する。


 コメントができた。でも、文字が予想以上に大きい。あくまでも説明文なので、なるべく目立たない方が良いかなって思う。色々試してみたけれど文字を小さくする方法はないみたいだ。(もしかすると有料版だとできるのかも?よく分からない)

 

 「コメント」の他にも「ラベル」と「注」というものがあるので、それらを試してみよう。


 まずは「ラベル」を使ってみる。文書を入れて確定。


 「題名(タイトル)」トピックの下に『=「パラダイム…』というのが貼られているのが分かる。(※ 結果を比較するために「コメント」も残しておく)

 このラベルの『=』(ラベルマーク?)のところにカーソルを重ねると、下図のようにラベルが現れ、全文を見ることができるようだ。


 続いて「注」を試してみる。


 入力画面では文章だけでなく、使用する文字のフォントや配置、色なども選べるようだ。

 文章を入れて確定する。


 「題名(タイトル)」トピックの内側(右側)にオレンジ色のメモ帳マークが追加されている。

 そのメモ帳マークのところにカーソルを持っていくと、先ほどのラベルと同じように注記した全文が現れる。


 「ラベル」と「注」は常に画面上に表示されているわけではなく、カーソルを重ねた時にだけ現れるので、長い文章を書き込みたい時や、普段は見えないけれど時々ちょっと思い出したい時などに使用するのが良いのかもしれない。

 ただ今回はできるだけ全部の言葉を外に出したい。その方がパッと見で分かりやすいし、手書きで作るのと同じようにしておきたいからだ。

 だからと言って全文が表示される「コメント」だと文字が大きすぎて目立ちすぎる。

 さて・・


 試しに普通の「サブトピック」としてコメントを追加してみよう。



 こんな風になった。どうだろうか。上に残しておいた「コメント」よりは目立たないし、きちんと全文が表示されている。個人的にはこっちの方が良いと思う。人それぞれ感じ方は違うのだろうけど、これくらいの文字数なら「サブトピック」として追加してしまった方が見やすいような気がする。

 文字数が多くなる場合は、「ラベル」または「注」を使った方がすっきりしそうだ。「コメント」は短めの言葉で、はっきり何かを主張したい時に入れるのが良いのかもしれない。

 

 この段階で出来上がったのが下図だ。


 さらに言葉を枝分けしつつテーマを掘り下げていってみよう。


 「題材・テーマ」のトピックで、「時間」と「空間」という言葉が浮かぶ。時間と空間はもともと好きな話題だ。それらを追加して・・


 なんとなくそれっぽくなってきてない?

 さて、「時間」と「空間」は合わせると「時空」だよね。この XMind には文字を囲む機能もあるようなのでそれを使ってみようと思う。


 シフトを押しながら「時間」と「空間」の両方を選ぶ。で、右クリック。そこから「囲み」を選ぶ。


 囲まれた。

 せっかくなので、この囲みに「時空」という文字を付けてみよう。さっき右クリックした時に「要約」というものがあったので、それでできそうな気がする。

 ちなみに、「トピック」とか「コメント」とか「ラベル」とか「囲み」とか「要約」といった挿入できるものは画面上部にあるメニューアイコンからも行うことができる。



 さて・・


 まとめたいものを左ドラッグしながら選択すれば良いらしい。「時間」と「空間」をぐいっと選んで・・


 灰色で囲われた要素が現れたので、そこに「時空」という言葉を入れて完成だ。


 つづいて別のトピックにも言葉を追加していこう。

 「登場人物」トピックに「メイン(男性)」と「メイン(女性)」それから「サブ」という言葉を入れる。そして「時代背景」トピックに「近未来」という言葉を入れる。

 ここまでで出来上がったマップはこんな感じ。なんとなくそれっぽくなってきたような気もする。

 これからこのマップはどうなっていくのだろうか。楽しみである。


【次回 その(3)に続く】

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